コロナ禍で二分された子供たち

チャイルドコーチング

昨年1度目の緊急事態宣言に先駆け学校が休校になり、それが5月までに及んだことで、学校に行けなくなってしまったお子さんが相当数いることはメディアでも度々伝えられています。

実際、私も何人か知っています。スムーズに再登校できなかったお子さんには、勿論そうなった理由があります。

  1. 元々学校生活に馴染めなかったり、不安に思うところがあったが、行かなければならないところとして頑張って行っていた。しかし、夏休み以上に長い自宅学習期間があり、自宅にいることの安心感やノンストレスな生活から抜け出したくなくて、学校再開後、どうしても足が向かなくなってしまった。
  2. ペースを崩してしまい、戻せなくなってしまった。朝起きる時間、勉強する時間、寝る時間、全てがズレてしまい、なかなか学校ベースのペースに戻せなくなってしまい、そのままお休みがちになってしまった。

私が知っているのは、この2パターンです。

1の場合は絶対に無理をさせてはいけないと思います。

無理して学校に行かせるより各お子さんに合う環境を探してあげることの方が大切です。勿論、十分にお子さんの話を聞いてあげて下さい。

2の場合、私達親にできることはあります。

ペースを少しずつ戻してあげることです。その時に使って頂きたいのがコーチングです。子供が知らないところで親が進めてしまうより、コーチングを行って子供が納得した上で進めていく方が効果的です。

まずは子供の話を聞いてみます。どうして学校に行けなくなったと思っているか、学校のことをどう思っているか、家の生活はどうか、長期休みの前と今で何が変わったか、などなど。

ここで注意して頂きたいのは、途中で親は口を挟まないことです。聞き役に徹底してください。子供は話すことで徐々に自分の考えを整理していきます。

全て子供の話を聞き、学校生活に大きな不安や不満(友達関係や先生との関係、勉強についていけないなど)がないのなら、お子さんと話し合い、意見を取り入れながら、ペースを戻すところから初めてみないかという提案をしてあげて下さい。

お子さんがその提案を拒否しなければ、そこからは、お子さんと一緒に1日のスケジュールを考えて可視化してみて下さい。

最初は少し緩めに、慣れてきたら、もう少し細かく。大切なのは強制されたことではなく自分も納得した上での実行ということです。そしてもう一つ大切なのは、一人ではなく家族も応援して協力してくれているという安心感です。

一歩踏み出してみませんか。